5つの星屑

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―――SMAPという世界に一つだけの花がいま、理不尽な力によって枯らされようとしている。


たかがアイドル、されどアイドルだった。彼らの築き上げてきた25年は、とてつもなく大きい。
それまでのアイドルの枠を超え、今や網羅していないジャンルはないと言っても過言ではない程、様々なジャンルで活躍してきた5人。
いつの間にか国民的と称されるようになった彼らは、その名前や容姿、キャラクターに至るまで
ファンでなくとも老若男女に知れ渡っている。
こんな人達はアニメ界ではサザエさん一家、現実ではSMAPくらいのものだろう。

歌もダンスも個性もバラバラで、本人たちがネタにし笑いを取ることも日常茶飯事なくらいに、
5人という個は全くもって違う。
しかし、どういう訳だかそのバラバラな5人が歌えば偽善と一蹴してしまいがちな平和の歌も、綺麗事だと投げてしまいそうな言葉も
すんなりと心に響くのだ。
それは、彼ら5人が本当に「ひと」が好きで、いつだって誰かに寄り添い「一緒に生きている」と感じさせてくれる5人だからだ。

彼らは本当は「雲の上の存在」なのに、私達それぞれの人生の隣に存在している。
楽しいとき、嬉しいときだけでなく、辛いとき、苦しいときも彼らは隣にいてくれる。
光を見失いそうなときは拳を上げ、立っていられないくらい打ちのめされたときはそっと手を取って、
どんな涙も気づかないうちにそっと乾かしてくれる風のようにそばにいるのだ。
「どんなときもSMAPがそこに在る」ということに、いつも支えられていた。

2016年の幕開け早々、その日常は曲がった力によって崩され始めた。
公開処刑によって収束したように見せかけて、水面下ではずっと悪意は動いていた。
ただで終わるわけがないことは気づいていたけれど、
8月の報道はこれ以上ない程に私の逆鱗に触れていった。

「不仲」とは、何だろう。「不仲だから解散する」とは、何なのだろう。
ファンだから、5人は仲が良いと信じたいんだろうと思われているのかもしれない。
私は、彼らが仲良しなんだと言いたくて怒っているのではない。
むしろ、彼らが仲良し設定のアイドルだったこともないし、ファンだからこそ仲良しごっこではいられないことを知っている。
それでも、5人を見ればメンバー間に溢れるお互いへの尊敬や大好きなんだなと思える表情を感じ取るのだ。
5人は常々「SMAPだからできること」と口にする。
きっと、私達が思うよりもずっと彼らはSMAPとしての重さや大きさを感じてきたはずだ。
SMAPだから」それはどれだけ彼らを矢面に立たせ、傷つけてきただろう。
しかし「SMAP」であることは、常に彼らを突き動かし、個以上の力を出せるこの上なく強く尊い理由なのだ。
「不仲」だなんて下らない陳腐な言葉で、今まで彼らが積み上げてきたすべてを奪っていいはずがない。
25年以上も共に過ごせば意見の違いがあって当然で、ぶつかり合うことだってある。
それはどれも彼らにとってSMAPへの向上心だ。
ただニコニコと機嫌を窺い合って同じ意見を言っているだけでは25年もの間トップを走り続けることなどできない。
仲が良いとか仲が悪いとか、そんな簡単なものではないのだ。

国民が「国民的だ」と認めていても、彼らはずっとこの事態の首謀者に認められずにいる。
本来なら彼らの功績を使って自らの手柄にでもした方が良いと思うが、ずっと「出来ない」と烙印を押し続け、
彼らを貶め、活動を妨げることに余念がない。
彼らが5年間毎週頭を下げ続けてきた義捐金の呼びかけも、彼らが楽しんで伝えることで高い関心を集めるだろうパラリンピックのサポーターも首謀者は奪っていった。
憎しみの暴力で、一体何を生み出したいのか。
もはやジャニーズ事務所はどんなに「やれることはやった。こちらは悪くない」を主張するだけのFAXを流そうがブラック企業のイメージは払拭できないし、
SMAP以外の自社タレントもリオオリンピックキャスターをしているというのにオリンピック期間中に解散報道を許したり
(たとえ本人達が今解散発表したいと言っても影響を考え止める立場であり事務所の力をもってすれば止められる)
起用したいと言ってくれるスポンサーからの申し出も断るくらいだから他社からの評判も下がる一方だ。
普通ならば、例え本人達が言い出した不仲による解散であっても
解散後も事務所に留まる5人のイメージを守るためそんな報道は抑え込むだろうし、個人活動の邪魔をするような真似はしない。
自社の稼ぎ頭であるSMAPを潰すということは、ジャニーズ事務所所属タレント全員への脅しでもある。
気に食わなければどんなに稼いでも人気があっても馬鹿みたいな理由を付けて潰すのだから。
自社タレントに愛をもたない事務所など信用できない。
SMAPへの憎しみが、後輩グループの成長さえも阻んでいることに気づかないのだろうか。

SMAPは、色んなひとの夢だ。
SMAPに憧れ、SMAPのようになりたくて入所した後輩の夢、SMAPに携わることを目標にしているひとの夢、
ただただいつもSMAPを見ることで今日一日をがんばろうと思えるひとたちの夢。
エンターテインメント(人を楽しませる娯楽)と名乗る企業が、ひとの夢を奪おうとしている。
SMAPというエンターテインメントの申し子を失うことを許すのがこの世界なら、もう二度と希望を見出せない。

私達ファンができること。
SMAPは、私達ファンのことをとても大切にしてきてくれた。
私達ファンは、SMAPのBatteryだ。Batteryを満たせるのは私達しかいない。
そんな自負ができるほどに、大切にしてもらってきたのだ。
SMAPが今まで見せてきてくれた蓄積があるから私はSMAPを疑わない。
年内解散発表が事務所から成されても、SMAP5人の言葉に解散を希望しているようには感じない。
SMAPSMAPをやめたくなったなら、一番にファンを諦めさせるべき正当な理由をくれる。
SMAPとファンの関係は、それが分かる程に深い。
5人の言葉もラジオでかける曲も「SMAPを諦めてない」としか感じない。
SMAPが何かを諦める姿を、私は見たことがない。
諦めても仕方がないようなピンチのときですら、5人は不敵に笑ってこう言うのだ。
SMAPだから」と。
そんなSMAPを見てきた私達ファンが、SMAPを諦めるわけがない。

世界に一つだけの花」のトリプルミリオンを目指しているのは、私達ファンの「諦めない」という強い意思表示だ。
記録と共にSMAPを存続させるべく声を上げている。
解散したいと思ってもいない5人から、SMAPを奪うな。
世界に一つだけの花購買運動は、トリプルミリオンを達成したらゴールではない。
SMAPにゴールなどまだまだ求めていない。
どんな過去よりもずば抜けてかっこいい「今」を更新するSMAPをこれからもずっとずっと見続けていきたい。


―――SMAPという世界に一つだけの花がいま、理不尽な力によって枯らされようとしている。
宇宙まで轟いた、個性はてんでバラバラの、それでいて心に響く5人の声。
私達は、首謀者のように憎しみに溺れたりせず愛をもってここにいる。
SMAPのファンとして、胸を張って今と対峙している。
SMAPと交わしたたくさんの未来への約束を実現するために、こうして踏ん張っている。

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最後に、SMAP5人の言葉を。

中居正広
SMAPの武器は5人でいること。それが最大の戦力であり自信になる】

木村拓哉
【最初からバラバラで方向性が僕達違うんで解散の理由がない】

稲垣吾郎
SMAPを種に例えると土が僕達を支えてくれてるスタッフ。お水が皆さん。太陽が未来。一つが欠けただけで花は咲かない】

草彅剛
【オレンジを歌うとき、僕がメンバー皆の背中を見るときがあって本当にそういう瞬間瞬間がずっと続けばいいなと思います】

香取慎吾
【いつも明るく元気でいるSMAPを知っている人達に会えたら辛く苦しい状況の人も一瞬笑顔になる。その笑顔のために僕ら20年やってきた】

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